ラスト・ラン 〜僕らの光〜
どちらにしても私はきっと、彼に失礼なことをしてしまったんだと思う。

そんなつもりはなくても、彼に言われて初めて、私は隼平を失い、このどうしようもない虚脱感を彼に埋めてほしかったのかもしれないと否定できない自分がいた。


「最低だな、私…」





私は三浦君のことが好きなはずなのに。




もうどうしていいか分からない。





隼平がいないと何もできない。

うまく、笑えない。






こんな時、あれがあったらいいのに。





どうしてこういう時に限って失くしてしまったのだろう。





あれは、どこにいったのだろう。









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