ラスト・ラン 〜僕らの光〜
今日は久しぶりに笑えた気がする。
それも三浦君のおかげだ。
こうして一緒にいると隼平といる時とはまた違う安心感があって、まるで温かい毛布に包まれているようにとても居心地がいい。
嫌なことも全部、忘れられる。
「あのさ、青柳。一つだけ聞いていい?」
「なあに?」
何を考えているのかしばらく押し黙る横顔に、どうしたのだろうかと首を傾げていると彼は躊躇いがちにいった。
「昨日いってたよな。前田が死んだのは自分のせいかもしれないって。どうして?」
「…」一瞬、言葉につまった。
「言いたくなかったらいいんだけどさ」
黙り込む私を見て肯定と受け取ったのか、彼はそれ以上問いつめてはこなかった。
遠くで犬の遠吠えが聞こえる。
「そうだ」
突然彼が思い出したように立ち上がり、その反動でジャングルジムが少し揺れた。