ラスト・ラン 〜僕らの光〜

「そっちこそよく覚えてたね。パンケーキも、あと展示会とか。いつも話聞いてないくせに」

「"もっと褒めてくれていいよ"」

「はいはい」

「"嬉しかったろ。ずっと行きたがってた所に行けて、三浦ともデートできたしさ"」

「…そりゃあもちろん嬉しかったけれど」

「"鼻の下伸ばしてデレデレしてたもんな"」

「何それ、もしかして隼平もずっといたの?」

「"あのマヌケな顔、写メっときゃよかったなー"」

「…馬鹿」

「"あっ、あとお守り。もう絶対失くしたりするなよ"」

「…うん。やっぱり隼平が探してくれたんだ」

「"凛子、勘違いしてるみたいだけど、お守り探してたことと事故は全く関係ないからな。お守りはカフェを出てすぐにお前の家の前で見つけたから"」

「えっじゃあどうしてあんな所にいたの?」

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