まだ、愛したい・・・
忙しい日々
「天空、今日は会える?」
來奈の声が電話を伝って聞こえる。俺はそのとき、仕事の最中だった。
一応、芸能人の俺は毎日忙しい。
「ああ、悪い。今日も無理。じゃあ、今仕事だから。」
俺はそういうと、電話を切った。
來奈にはどうしても冷たく当たってしまう。そんな自分が嫌になる。
ある日、來奈から電話があった。今日、仕事帰りに家に来て欲しいといわれた。
俺は遅くなったが、來奈の家に向かった。
合鍵でドアを開けて中に入ると、來奈はソファーに座って待っていた。
「遅くなって、ごめんな。どうした?」
頭を撫でながら、來奈に聞くと大事な話があるといわれた。
何か悪い話かもと思った。別れ話かなにか・・・。