まだ、愛したい・・・



 「実はね・・・私、大阪に転勤になったの・・・。」


俺はえっ?と驚いた。女性にも転勤があるんだなと。

 
 「・・・そうか。俺、会いに行くからさ。お前も来いよ。」


俺の言葉に來奈は悲しそうに頷いた。本当は行って欲しくなかった。

本当は行かないでって言いたかった。



だけど、俺の言葉一言で彼女の人生が変わるのは嫌だった。





來奈side



 「・・・そうか。俺、会いに行くからさ。お前も来いよ。」


天空の言葉は悲しかった。どうせ会いに来ることなんて出来ないくせに。



仕事が忙しくて、そんな時間あるわけないのに・・・。



 「いつからなんだ?転勤は。」


天空の言葉に私は1週間後と言った。分かったというと私に抱きついてきた。



天空のことが私はもうよく分からなくなっていた。


天空の「愛してる。」が信じられなくなっていた。



 「來奈がこっちに来ても、あんまり長い時間は合えないけどちゃんと
  ホテルとか手配するから。」


天空の言葉に私はありがとうと言った。眠いと言い出したので、2人で
ベッドで眠った。


天空は私に手を出したことがまだ一度もない。




 
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop