まだ、愛したい・・・
「実はね・・・私、大阪に転勤になったの・・・。」
俺はえっ?と驚いた。女性にも転勤があるんだなと。
「・・・そうか。俺、会いに行くからさ。お前も来いよ。」
俺の言葉に來奈は悲しそうに頷いた。本当は行って欲しくなかった。
本当は行かないでって言いたかった。
だけど、俺の言葉一言で彼女の人生が変わるのは嫌だった。
來奈side
「・・・そうか。俺、会いに行くからさ。お前も来いよ。」
天空の言葉は悲しかった。どうせ会いに来ることなんて出来ないくせに。
仕事が忙しくて、そんな時間あるわけないのに・・・。
「いつからなんだ?転勤は。」
天空の言葉に私は1週間後と言った。分かったというと私に抱きついてきた。
天空のことが私はもうよく分からなくなっていた。
天空の「愛してる。」が信じられなくなっていた。
「來奈がこっちに来ても、あんまり長い時間は合えないけどちゃんと
ホテルとか手配するから。」
天空の言葉に私はありがとうと言った。眠いと言い出したので、2人で
ベッドで眠った。
天空は私に手を出したことがまだ一度もない。