好きだから。


「う…うあぁ…」

「早乙女さん…」




あたしは…。


失ったんだ。


もう取り戻すことができないんだ。






失った世界を
私は取り戻すことができない。



一生…一生…。




「うあァ…あぁぁぁ」




あたしの目からは
とめどなく涙が流れた。





「早乙女さん…」

「どうして…どうし…て」
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