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「サヨナラ……」
ボソッと呟いてあたしは屋上を後にした。
3年のクラスの前に戻ると、相変わらず那奈と憂斗先パイがベタベタしていた……。
見てるとチクッと胸が痛い……
どうしてだろう………
あたしの何がいけなかったのかな?
それしか頭にない。
もういいって決めたんだから忘れなきゃね…。
男なら周りにウジャウジャいるし。
「那奈、教室戻ろ……」
「あれ?!
玲羅…泣いてたの?
悠先パイに何か言われた?」
あたしたちの話し合いで憂斗先パイもよってくる。
「どういうこと?」
「秋本先パイね、
あたしのこと何とも想ってなかったみたい…(笑)
どう想ってるんですか?って聞いても何にも答えてくれなくて………
好きなら好きってハッキリ言ってほしいのに、黙られるとイヤなの。
恥ずかしいとかじゃなくてハッキリ言ってほしかったのに…!」
秋本先パイのせいでさっきから涙腺弱みっぱなしだよ……
何とかしてよ…。
先パイにとってあたしは一体なんだったの?
彼女ですらいれてなかったのかなぁ…?
どうしたら答えてくれてたんだろ……
「……っ…」
ねぇ、答えて……―――
あたしは一体先パイの何だった――?