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「玲羅〜
今日も朝から憂斗がね〜」
始まった。
もう毎日恒例になってる那奈のノロけ………
まぁあたしがムカつかない理由は、那奈だから(笑)
て言うか、憂斗先パイも那奈も何かお似合いって言うか……
「はいはい。
どうせ朝からチューしてきた〜とか言いたいんでしょ?」
「も〜!
玲羅冷たい〜!
私に言わさせてよ!」
毎日同じこと聞いてるんだから良いでしょ?
ホント耳タコだから。
「冷たくて結構。
どうせ冷血人間ですから。」
って、
あえて自分を悪く言ってみる。
「なーに言ってんの?
玲羅は超良い子だよ?
私の一番の心友だもん!」
まぁ、
こう言わせたいだけだけど(笑)
「それも、知ってる。
耳タコだって言ってんじゃん。」
「もう!
玲羅ってば〜」
「アハハッ
怒んないでよ。」
「あっ!
玲羅珍しく笑ったね。」
気づくと周りの視線が………
顔を赤らめる男子どもと、物珍しそうに見てくる女子。
あーうっとしい。
「あたし、そんなに笑うの珍しい?」
「珍しいよ!
特に他の人には(笑)」
はぁ〜
この視線が痛い。
見てこないでよ。
バカ獣ども!
「玲羅。」
………?
今のって那奈じゃないよね?
「あっ……
彰?どうしたの?」
「ちょっといいか?」
気まずかったはずなのに……。
あたしだけか?
思ってたのは………
「分かった。
屋上にでも行く?」