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「えっ…?」
誰??
屋上の扉の前、見慣れない女が立っていた。
髪の毛をすらっと伸ばし顔立ちはすごく可愛かった。
あたしを止めた
ジョマモノ。
「何でそんなとこいるのか知らないけど、とりあえずこっち戻ってきて…?
危ない、よ??」
何言ってんの、コイツ。
ウザい。今から死のうとしてんの分かんないわけ?
「誰だか知らないけどご忠告どうも。
でもあたし、今から死ぬの。邪魔しないでくれる?」
そうあたしが言うと向こうは大きく目を見開いた。
そんなに意外だったのか?
「何があったのか知らないけど、簡単に死んじゃダメだよ…!!
人生しんどいのは分かるけど、考え直して。」
あーウザい。
こういうのを偽善者って言うんだよね。
黙ってどっか行ってくれたらよかったのにさ。
「あんたにあたしのキモチ分かんないでしょ!?
早くどっか行ってよ!!偽善者。」
言ってから少し反省した。
あくまでコイツは悪くない。
死のうとしてる人間と居合わせてしまった運の悪い女。
ただそれだけなのに…。