鏡の中の少女
藤堂さんは、はしゃぐ私を見てか防波堤に車を止めてくれた。私は、すぐにシートベルトをカチャカチャと外すと車を飛び出していた………普段なら絶対にしない行動だ…仮面を被るのも、感情を殺すのも得意!?で楽に生きる方法を身につけているコノ私が……………。 好奇心から地面に膝をつきギリギリの場所から間近に見える波がコンクリートに打ち寄せるのを見ていた。ただそれですら楽しかったからだ…

「はい、ジュース…楽しんでくれて良かったよ」
「………あ、ありがとうございます…や、やだな私ったら…ハハハ…ハ…コホンッ…あのっ!私に話って…な、なんですか?」

一人波を見ていると、いつの間に買ったのかよく冷えたジュースを差し出され…ようやく我に返り慌てて座り直したが、動揺からか吃ってしまっていた…自覚アリアリだった私はコホンッと自身を落ち着かせてから藤堂さんを見上げキッと睨みつけるようにして本題を切りだしてみる事にした………。遅かれ早かれ、しないといけない話なら先に言ってしまおうと思ったのだ。

「藤堂さんは、気づいたから私に……」
「やっぱり…何か誤解があるみたいだな。突然、蛍ちゃんの態度が変になって俺を避け始めたから気になってたんだよ… 気づかない内に何かしたのかと…」
「えっ……?」
(何?何よ?私一人の勘違いって事~~??…ハァー最悪…ん?ならなんで?)


私一人の早合点だったとゆう事は判った……けど、じゃあ何でたかがウエイトレスを気にするのか新たな疑問に首を傾げると藤堂さんは、可笑しそうに笑いだし余計に‘?’マークがついていた。




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