只今、受験生
第一章
あたしは、小川恵理子。中学三年になって受験生になる。
部活はテニス部。
自分でいうのもなんだけど、頭いいほう。
受験ってどんなものなんだろう。
「恵理子。聞いてよ。佳澄と克哉って別れたらしいよ。なんか理由は志望校のどーのこーの。」
やっぱり、佳澄あのときいってた。
「うちね、受験がんばりたいからさもう克哉と別れる。克哉のことは好きだけど受験に専念したいからさ。」
あのときの佳澄の顔はさみしそうで何よりもきっとつらかっただろう。
受験って怖いものなんだな・・・。
6月になると、部活も引退になるからもっと勉強がんばらなくちゃ。
いつも、こう言い聞かせると少しは落ち着けるような気がする。
部活がおわって、帰宅するなり引き締める化粧水を顔にぬる。
テニス部にはいってから、色黒になった。
『あ、ママ。テストの順位16位だって。だから若高めざすね。』
若高はけっこうレベルがたかく、制服もかわいい。
今の成績ならいける。
そう思っていた。
部活はテニス部。
自分でいうのもなんだけど、頭いいほう。
受験ってどんなものなんだろう。
「恵理子。聞いてよ。佳澄と克哉って別れたらしいよ。なんか理由は志望校のどーのこーの。」
やっぱり、佳澄あのときいってた。
「うちね、受験がんばりたいからさもう克哉と別れる。克哉のことは好きだけど受験に専念したいからさ。」
あのときの佳澄の顔はさみしそうで何よりもきっとつらかっただろう。
受験って怖いものなんだな・・・。
6月になると、部活も引退になるからもっと勉強がんばらなくちゃ。
いつも、こう言い聞かせると少しは落ち着けるような気がする。
部活がおわって、帰宅するなり引き締める化粧水を顔にぬる。
テニス部にはいってから、色黒になった。
『あ、ママ。テストの順位16位だって。だから若高めざすね。』
若高はけっこうレベルがたかく、制服もかわいい。
今の成績ならいける。
そう思っていた。