只今、受験生

それから、修学旅行がおわって勉強の毎日。

部活もはやく引退したい。

部活から帰って寝ていたけど、寝るのを卒業して勉強に切り替えた。

佳澄をいじめるのはおさまったけど、佳澄と話をする人はいない。


あたしらのグループには尚子が加わった。

みんな尚子のことが気に入ったから。

「万理ねー、克哉と毎日電話してるんだ。すっごくラブラブなのー。」

万理と克哉のラブ話はわざと大きな声でいう。

きっと佳澄にきこえるようにするため。

「万理ちゃんいいなあ。なんっていうか、うちそんな恋愛したことないし。恋ってどんなものかも知らないし。」

尚子はストレートで、肌がきれいで結構もてているとおもう。

中2の後半に引っ越してきた。


学校でわいわいとする休み時間だけがあたしの救い。


中3になって外出はほとんど禁止。

若高にいくにはそうするしかない。

絶対に若高にいく。
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