只今、受験生

ピピピピッピピピピッピピピピ

『もぅぁさかぁ・・・。』

目覚まし時計の音はキライ。理由は起きないといけないカラ。

昨日は勉強しすぎた・・・。

『ねっむぅぅぅぅ。』

そう言いながら、ポロシャツを腕にとおしていく。

スカートをはいて、ハーフパンツをはいて、最後にネクタイをして身支度はバッチシ。

寝ぐせ直しをつかって、寝ぐせをなおし、洗顔を二階ですませ、朝食をするために一階におりる。

食パンにベーコンエッグに野菜スープ。

これがいつもの朝食。

「昨日、何時まで勉強したの?」

『11時48分くらいまで。』

「少ないわね。もっと勉強しないといけないわよ。」

『うっさいな!あたしだって、頑張ってるんだよ。口出すな。ボケ』

「なんてこというの。」

あたしはたちあがって、洗面台に向かう。

歯磨きをすませ、靴をはいて家を出る。

そして、万理と待ち合わせをしている公園で合流。

「ハァ。ママがさ、勉強勉強うっさいんだよね。」

『あたしも。今日喧嘩して来た・・。』

「万理は、昨日の夜。朝なんか口聞いてない・・・。」

やっぱり、中学三年になるとみんな親がうるさくなるのかな・・・

「ところでさー、えり子は石岡君のことどう思ってんのーーー?」

また始まった。

『知ーらないっ』
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