只今、受験生

すると、瑠奈があたしのほうにやってきた。

「恵理子、佳澄無視ね。」

そう言い捨てると、萌のほうにも行っていた。

佳澄・・・。

「今から何するんだろうね。」

気軽に話しかけてくる佳澄・・・。

「恵理子ー、ちょいきてー。」

萌があたしの名前を叫び、萌のほうにいった。

「やばいよ?万理と瑠奈が見てたよ?瑠奈を怒らせたらやばいんだから。佳澄とかかわんないほうがいいよ。」

萌はあたしを心配してくれているのはわかる。

でもこんなこと、していいはずがない。

『そ・・そうだよね・・・。でも、このまんまつづいたらさ・・・。』

「せっかくの修学旅行なんだし、楽しむよー。」

萌はあたしの腕をつかんで、万理たちのところへつれていく。

「あっ。二人がきてくれたあ。」

克哉の前とあたしらの前との態度が全然違う万理。

「克哉ってー、超おもろいねえ。」

万理・・・。

ボディタッチしすぎ・・・。

佳澄をふとみると、さみしい表情をしている。

克哉と万理をしっかりと見ていると思う。
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