只今、受験生

佳澄がシャワーをあびながら、髪を洗っているときに瑠奈は水の温度をいちばん低くした。=冷たい水。

「きゃぁぁぁぁ。」

びっくりした佳澄をみて、すごくわらっているのは瑠奈。

「恵理子も、しなさいよね。」

みみもとでささやかれた。

佳澄ははやくからだと髪と顔をあらって、あたしらよりもはやく出ようと体をふいていたのでそのときに水をかけてやった。

「きゃぁぁぁぁぁ。」

超笑っている瑠奈。

佳澄はあたしを鋭く睨んでいる。

瑠奈はあたしの前にたって、思いっきり佳澄を睨むとオドオドして風呂からでていった。

「まぢたのしー。ってかツボったんだけどー。」

これはどうみてもいじめ・・・。

『奇声すごかったね。』

あたしらが、風呂からでたとき佳澄はもう寝ていたと思う。

次の日の朝、瑠奈は昨晩のことを万理に伝えた。

「ってか、恵理子最高やん!でも意外だよ」

万理はものすごい笑顔であたしの背中をたたく。

『今日も頑張るね・・・。』

あたしにはそういうしかなかった。

いじめられるのは怖いから。

自分は悪いことはわかってる。


だけど、いじめられて立ち向かうとは思えないから。
< 7 / 21 >

この作品をシェア

pagetop