只今、受験生
クラス全体がならんで歩いているとき、伝言ゲームのような形であたしのところに万理からの伝言が伝えられた。
あたしに伝えてきたのは、尚子だ。
「恵理子の前は、佳澄だから足のかかとふみまくって。」
逆らえない。あたしはいじめの対象になりたくない。
あたしはずっとかかとをふみまくった。
佳澄はどんな表情をしてるかわかんないけど、続けた。
続けたくない。でも、
続けないといけない。
自由行動のとき、お土産をたくさんかっていると佐久間優一があたしをよんだ。
「お前って、おとなしそうに見えてすごいことするんだな。今のお前最低だよ。」
そう言い捨て、男子の大群のところへ優一は向かっていった。
もう何もできない。
どうにかしたいけど、なにもできないあたしにどうしろっていうんだよ。
佐久間のバカヤロー。
叫んだらすっきりするかな・・・。
万理は萌とともに、克哉のところへ夜向かうらしい。
「どうなるだろうねーーー。克哉にОKされるかな万理は。」
わざと大きくいい、佳澄にきこえるようにする瑠奈。
『う、うまくいくよ。』
あたしのいったとおり、万理はうまくいった。