君日和


和弘の言動に気付いたおばさんは

後ろを振り返り、葵に声をかけた。


「葵、そんな所にいないで、おいで~」


葵は走って来ると和弘の前で止まった。

そこで初めて

生きている人間と気付いた和弘は顔を紅潮させた。



人間と気付かなかった事を恥じてか

目の前に愛らしい女の子が立ったという照れからなのか…。



< 11 / 34 >

この作品をシェア

pagetop