君日和


そこには和弘と同じ歳ほどの女の子が立っていた。



それが、葵だった。



葵は目が合うと

ニコッ、と笑ってみせた。

葵が笑ってくれているにもかかわらず



和弘はオレを引っ張り耳に口を近付けると

「アレ、お化けか?色、白いから天使か?」

と阿呆みたいな言葉を呟いた。



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