地味な教師は俺様ホスト?!【完】
「だから好かれるのか…」
「うん?」
「ううん。なんでもないよ」
「そっか…?」
どこかふに落ちない顔をしている夏美。
でもそれ以上聞いてこないのが夏美のいいところなんだよね。
「そう言えば授業戻らなくて大丈夫?」
私がそう言うと夏美はすっかり忘れていた様子で
「あっ、そうだった!具合悪いなら早退してもいいんだからね?てか早退しなさい!カバンは昼休みにもってくるからそれまで寝てなさいよ!じゃっ、またね~」
「えっ、あっうん」
早口でそう言って私の返事を聞く前に慌ただしく保健室から出て行った。
「なんかお母さんみたい…」
実際のお母さんにそんなこと言われたことないからわからないけど
夏美は見た目と違ってしっかりしてるし友達って言うより私の保護者?
「それより寝よ…」
さすがに起きていることに限界を感じた私はすぐに布団にもぐり深い眠りに就いた。