地味な教師は俺様ホスト?!【完】
「着いたぞ…」
気づけばそこはマンションの前で、私はシートベルトをはずし
「ありがとうございました」
「おいっ」
先生の言葉を無視して車を降りて逃げるようにマンションに入っていった。
それから先生が私を追ってくることもなく
だからと言って連絡がくるわけでもないまま時間が過ぎていった。
「嫌われちゃったかな…」
そりゃそうだよね。
心配かけたあげく無視するなんて誰だって嫌いになるに決まってる。
あぁ~こんな形で終わるなんて予想もしてなかった。
「・・・っヒッく・・っ」
抑えきれない涙。
今日くらいいいよね?
今日くらい…
そうして私はまた一晩中先生を思って泣き続けた。