地味な教師は俺様ホスト?!【完】
遠ざかる二人
次の日、私は見事な頭痛に悩まされ学校を休んだ。
2日間ほとんど寝ないで号泣してしまったせいだろう。
「痛い・・気持ち悪い・・・」
寝不足のせいか、気持ちまで悪い。
これまで経験したことがないくらいの体調の悪さだ。
一応熱も測ってみたけど熱もないしどうやら風邪ではなさそう。
「でもこれならいっそ風邪で寝込んだ方がましだよ…」
まるで先生に会いたくなくて学校休んでるみたい。
まぁ先生に会いたくないっていうのは事実ではあるけど。
「本当に私って…」
馬鹿だ。
馬鹿すぎて自分が嫌になる。
なんでこうも素直じゃないんだろう。
それが他人を傷つけ自分さえも傷つけてしまうというのに…
「いっそ記憶がなくなってしまえばいいのに…」
短いながらも幸せだった先生と過ごした時間。
前は宝物のような思い出だったのに、たった一日で忘れたい思い出になってしまった。