地味な教師は俺様ホスト?!【完】
「なんで逃げようとしてる…」
「べ、別に逃げようなんて!」
思いっきり逃げようとしてたけど…
でもそんなこと言えるはずもなく私は嘘をつく。
「まぁいい。帰るぞ…」
「はい…」
私は先生の後ろをゆっくりついていく。
もちろん先生も私も無言でその空気の重さに押しつぶされそうになる。
このまま先生を追い越して帰りたい。
そう思うけど実際にそんなことができるわけもなくただ黙って先生の後ろをついていく。
先生はというと一度もこっちを振り返ることなくスタスタと歩いていき
ゆっくり歩く私とはまるで正反対。
それがなんだが私たちの心の距離を示しているようで悲しくなった。