地味な教師は俺様ホスト?!【完】
そんな時
「千佳…?」
先生に突然名前を呼ばれた。
私はそれまで下に向けていた顔を先生のほうにむける。
気づけば先生は私のほうに顔を向けていた。
「どうしたんだ…?」
「どうしたって…どうかしましたか?」
先生の質問の意味がわからず私は同じ質問を先生に返す。
「泣いてるぞお前」
「へっ?うそっ・・」
私は慌てて目のあたりを触ってみると確かに濡れていて
いつのまにか泣いていたようだ。
「なっ、なんで…?」
それに気づいたからかそこからまた一気に涙が溢れてくる。
私はなんで泣いてるんだろう…
何が悲しいんだろう…
そんなことより早く泣きやまなければ先生に迷惑をかけてしまう。