地味な教師は俺様ホスト?!【完】
こ、転ぶ!
そう思って目をつぶったが私の体は転ぶことはなく
気づけば先生の腕の中にいた。
「せっ・・先生・・・?」
久しぶりに感じた先生のぬくもり。
それが私の涙腺を再び緩ませる。
「せんっ・・せっ・ヒクッ」
「うん…」
「ごめっ・・なさっ・いっ・・・」
「わかったから…何も言うな。黙って泣け」
さっきとは違って優しい声でそう言った先生。
私はそれにホッとしたのかさらに声をあげて泣いた。
それがなんの涙なのかその時はわからなかったけど
とにかく悲しくて辛かったのは覚えている。