地味な教師は俺様ホスト?!【完】
「それなら本人に聞くべきなんじゃないのか?こんなこっそり俺に聞きに来るんじゃなく、あいつに堂々と聞けばいいじゃないか」
「それももちろん考えました。でも…先生はたぶん聞いても答えてくれないと思ったんです。それに、正直に言えば先生から真実を聞くのは怖いんです…」
「・・・・・・」
しばらく健也さんは黙りこみ何かを考えている様子だった。
そんなにこの写真の人物について話したくないのだろうか。
ますます写真の女性の正体が気になった。
「君はもしかしたら後悔するかもしれない…」
ずっと黙っていた健也さんがおもむろに口を開いた。
「後悔なんてしません」
「なんで言いきれるんだい?」
「後悔すると思ってたら聞きになんてきません。それなりに覚悟はしてきましたから.
だから…だから教えてください」
本当は絶対後悔しないなんて言いきれない。
いや100%後悔すると思う。
でもそれでもいいと思ったのはきっと先生のことが好きだから。
「そうか…」
健也さんはそう呟いたあとまたしばらく黙ったあと再び口を開いた。