地味な教師は俺様ホスト?!【完】





「俺と竜は…竜がここで働き始める前から知り合いだったんだ。ここに誘ったのも俺。その時の俺はまさか竜が教師になるなんて思ってもいなくてね…今思えばもしあの時誘っていなければ結果は違っていたかもしれない」




そう言って苦笑いする健也さん。


その顔はどこか切なさも感じさせた。




「そして百合と竜が付き合い始めたのもそれくらいから。竜が店に出てすぐに友達と客としてやってきたんだよ…。俺あんまり女とか興味なかったんだけど、初めて百合を見た時すごくきれいで魅力的な女性だと思った」




再びさっきのように笑う健也さん。


百合さんのことを思い出して辛いのは先生だけじゃない。


きっと健也さんも辛いんだ…


そう思うと心が痛かった。




「そしてそれは竜も同じみたいだった。竜も女に全く興味がないって感じだったのに百合を見た時のあいつはあきらかに見とれていた」




そんなに素敵な人だったんだ…


ちょっと羨ましい。


ちょっとじゃないか…すごく羨ましい。


嫉妬してしまうくらいに…





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