地味な教師は俺様ホスト?!【完】
「それからしばらくして竜は百合と付き合うことになった。あの竜が女を口説くために頑張ってた姿は初々しかった…」
だろうね…
頑張らなくても女には困らないって感じだもん。
「最初は信じられなかったよ…本当に百合を愛してるのか?って聞いた時にまっすぐ俺の目を見て『はい』そう言ったんだよ。負けた気がしたね…俺は俺で百合にアタックしてたからさ。でも、竜には勝てなかった」
その話を聞いてさらに胸は苦しくなる。
それほどまでに先生は百合さんを愛していたんだ…
「だけど・・・・・・」
「だけど?」
それからしばらく健也さんは黙りこんでしまった。
『だけど』の先にどんな言葉が待っているのか私には想像もできなかったけど
それがいい話ではないことは健也さんを見ていればわかった。