地味な教師は俺様ホスト?!【完】
「先生は立ち直ったんでしょうか?」
今の様子からは到底想像できない先生の辛い過去。
そんな辛い思いをした先生はいったいどんな気持ちで今を生きているのだろう。
「どうなんだろうな…時間がたってずっと夢だった教師になった。その時点で立ち直ったと言っていいのかもしれない。でも…」
そう言って黙ってしまった健也さん。
でもの後に待っている言葉はいったいなんなのか、私には全く想像できなかった。
「でも…どうしたんですか?」
そしてその無言の時間に耐えきれず先に口を開いたのは私だった。
「…。あいつは君に出会ってしまったんだ…」
「出会ってしまった?」
まるで出会ってはいけなかったかのようにそう言う健也さんに
動揺を隠しきれない私がいた。