地味な教師は俺様ホスト?!【完】
そして人が少なくなってきたところで再び先生が口を開いた。
「百合の事…聞いたのか?」
その言葉に静かにうなずく私。
「言っとくけど…確かにお前は百合にそっくりだ」
やっぱり…
先生は百合さんを今でも?
そんな不安が頭をよぎる。
「でもお前は百合じゃない」
そんなこと私だってわかってるよ。
今にも溢れてきそうな涙を我慢しながら先生の顔を見た。
「何か勘違いしてないか?」
そう言って止まり私の肩をつかんだ先生。
気づけばすっかり人気はなくて今この空間には先生と私だけ…
それがなんだか私の緊張をいっそう高めた。