地味な教師は俺様ホスト?!【完】




「先生…?」


「あっ、いや…もしお前がこの写真俺に持っていてほしくないなら捨ててもいいんだぞ?」


「えっ?」


「俺なりのけじめ。この写真のせいでお前を苦しませたんだ…それに俺には百合への未練はもう全くない。もちろん百合を忘れることはできないと思う…そんな俺は嫌いか?」




嫌いか?


そんな聞き方ずるい。


私が嫌いなんて言うはずがないってわかってるくせに…




「嫌いなわけないじゃないですか…でも写真は…写真は大切に持っていてください」


「どうして?」


「だって、百合さんが可哀そうです。百合さんもきっと喜んでくれますよ?」


「千佳…」


「私だけなんですよね?」


「えっ?」


「愛してるのは私だけなんですよね?」




我ながら大胆だと思う。


でも今はそうでもしないと不安で押しつぶれそうだった。




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