地味な教師は俺様ホスト?!【完】
あの日の夜、私に声をかけてきたのは紛れもなく浅田だった。
浅田とは浅田竜-アサダリュウ-25歳。
私の学校に勤める国語の先生だ。
「お前…良く気づいたな」
そう言って冷静な目で私を見る先生。
その目ははじめて眼鏡なしでみたけどすごくきれいだった。
「なんか言えよ?」
「別に…」
実はあの日の夜、出会う前から先生のことが気になっていて
ずっと観察していたから雰囲気でわかったなんて本人には言えない。
いや、言っちゃいけない。
言ったら私ストーカー扱いされちゃうもん。
「というかなんでそんな格好してるの?」
そう、目の前にいるのは浅田先生だけど浅田先生じゃない。