女子高生はダメですか？

姫
『あのね…私実は……
歩けないんです。
昔、交通事故に遭って、
それからはずっと
車椅子の生活なんです…
隠すつもりは
なかったんだけど…
ホントに黙ってて
ごめんなさい』



読み返した…

何回も読み返した…



普通の女子高生だと

思っていたが

車椅子だったとは…



どうしよう？

何て返したらいいんだ？


……ショックだとか

嫌だとかそんなんじゃない…


怒ってるわけでもない…



ただ…



どうしたら彼女にとって

良い返事ができるんだろうか？


きっと彼女は

本音を言えば

言いたくなかったはずだ…


なのに…

なのに僕は…


知らなかったとはいえ

僕が余りにも

普通の女子高生を

イメージして

話をしていたから…

罪悪感を感じて

教えてくれたに違いない…



彼女は何も悪くない！

謝る必要なんてないんだ！


とにかくその事を

伝えなければ…


何故、

普段のやり取りの中で

気付いてあげる事が

できなかったんだ…



今から考えたら

思い当たる節も

いくつかある…



もし気付いていれば

もっと気を使った話を

出来たはずだ…



なんか…情けないな…