【完】君だけにみせるMyReal
ガラガラッ
その時教室の後ろの扉が勢いよく開く音が聞こえた。
私はその音にビックリして、思わず振り向いた。
そしてそこにいた思わぬ人に驚いて、目を見開いてしまった。
「え?どうして!?」
がタンッ!
勢いよく立ち上がりすぎて、机の椅子が大きな音を立てて倒れてしまった。
「や・・・やった!!やっぱりビンゴ!!」
彼も私を見て驚いた顔をしていたけれど、その表情はすぐに明るい笑顔に変わって、両手でグッとガッツポーズも作っていた。
「同じ高校・・・だったの?」
「だったっていうか、今日からここの高校」
「え?今日・・・から?」
「よう、七海来たか!」
私たちの会話はオダジこと、小田島という私と同学年の野球部の声によって遮られた。