【完】君だけにみせるMyReal
「なんだ、お前らまだこんなところにいたのか?」
その時、私の背後からオダジの声が聞こえた。
「うっわあ、オダジ先輩。邪魔しにきたんっすか!?勘弁してくださいよ」
七海はオダジが現れると、さっきまでの大人っぽい七海とはコロリと違う表情の七海に変身していた。
・・・・・・もしかして七海、私に合わせて無理してくれてるの?
私の頭にそんな考えがよぎった。
「帰る」
私はそう言って玄関へと続く中央階段を慌てて降りた。
「大沢先輩!?」
「七海構うなよ。大沢はお前みたいな可愛いやつタイプじゃないんだから」
そんな二人の会話を頭の後ろで聞きながら・・・・・・。