【完】君だけにみせるMyReal
素直に嬉しかった。
私はいつも周りからツンツンしてるからという理由で「女王様」と呼ばれていた。
見た目だって「女王様」。
黒いロングヘアーに切れ長の目が、コンプレックスだった。
だから素直に甘えるなんて出来なかったし、過去の彼氏だって私にそれを求めていなかった。
本当の自分を少しずつ見せた途端、フラれてしまうんだ。
だから・・・・・・
「腕枕。おいでおいで」
「え?いいの?」
「うん」
私は甘えられるのが嬉しくてたまらなくて、見ず知らずの彼の腕枕に頭を預けていた。
ポカポカ心があたたかくて、始めての感覚だった。
「なんか、こういうのって・・・いいね」