瑪瑙色スマイレージ
振り返るとそこには俺の妹がこんなに可愛いわけがないを読みながらチェシャー猫のようにニヤニヤ笑ってるのがいた。あの紅い眼はヴァンパイアか。
「誰?」
「知らないのかよ。まー新キャラだしね。オレ、リーブラ・ジュゼッペ・カヴァリエーレ!よろしくぅ!!」
「にいちゃん来てたんだ。」
え?あ、あーそうだよね。うん。
「で、何しに来た訳?」
「いやいや、ハロウィンのアイデアの提供に来たんだよ。」
あれ、コイツもロマーノ出身じゃないの?いや、ハロウィンに馴染みながないとこだからこそ超次元な案が出るに違いない。
「仮装してブリタニア1の大通りを百鬼夜行の群れをなして練り歩くんだよ。そしてゴールのホテルグアニンで仮装大賞決定戦だ。」
「「それナイスじゃない!!」」
やばっ思わずカーミラと声合わせたし。
「それでゲストは仮装大会の第一人者な欽ちゃんだよ。」
ま・・・ますますGOOD!
「じゃあ仮装大賞の賞品はヒトデ好きなだけ!」
「アンタじゃないんだからだれも喜ばないわよっ!」
ぶぱん
「シェーナっ!」
「ここは猛禽類のぬいぐるみがいいんじゃ・・・」
「それもアンタの趣味じゃん!」
カーミラも自分の趣味丸出しだ。
練り歩きと仮装大賞決定戦は決まったはいいけど、商品が決まんない・・・。
「じゃあこれならどうだ!」
こっこれは!?ロマーノでも超人気のイタリア料理店クローチェのお食事券2枚!
「あの店のオーナーオレなんだよね~。」
ジュゼッペ恐ろしいヤツ!けど採用するっきゃない!

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