瑪瑙色スマイレージ
ハロウィーン当日
「よぉハーネル。お前も参加してやがったのか。」
「って、お前の仮装・・・何だ?」
「自由の女神だよ。ウチのエンキドゥがうっさくってよ。って、お前こそ何だよその仮装は。」
「オレのは・・・バビロンの神像だ。」
「あぁそうか・・・。」
英霊と付き合いがあるのって正直メンドイよな特に仮装とか。
「オメェらも来てたのか。」
オヤジ!って、その仮装あのフットボールフロンティア全国大会準決勝で千葉の東邦学園に大敗を喫した雷門の監督じゃねぇか!まぁあの監督とオヤジどっちも有元欽隆の声だもんな。と、他誰か出てねぇかなっと。ありゃあ・・・見なかったことにしようか。
他誰かいねぇか。ちるみもいんのか。
「お兄ちゃん。やっぱりスゴいよね。お兄ちゃんの仮装。」
「お前が作ったんじゃねぇか!」
ちるみの仮装は魔女だ。魔女が魔女の仮装するたぁ驚きだが似合ってやがる。つーかオレの妹がこんなに可愛い訳がねぇ。
「ちゆりにプリシッラも来てたのかよ。」
ホントだ。参加とかありえないと思ってた連中が来やがったぜ。
「兄さんも参加してたのね。悪いけど大賞は私が取るから。」
猫耳と猫の手つけてるだけの簡単な仮装のお前がそれ言ったらギャグでしかないぞ。
「自由の女神って、笑えますわね。」
それもお前が言うかよ。
「メッサーが自由の女神で兄貴が神像、ヤツらが大賞・・・?ふっ・・・笑わせないでくれたまえ。」
弟よ。お前の仮装こそ笑わせないでくれたまえだぜ?だがこのメンツだとあの野郎もいそうだな。
「おーやっぱり来てたか。」
「やっぱり・・・って、お前なんだその仮装は。」
「ハロウィンと言えばカボチャだ。2段重ねのカボチャだ。」
そーかよ・・・。しかし雪ダルマの上にお前の顔が出てるようにしか見えね~ぞ。
「アンの天使さんにあってるかな?」
「アンちゃん可愛いよ♪」
アイツらはアイツらでよろしくやってるか。
「みんやも来てたんすね~。」
大樹のその仮装はナースか。ぜってぇアウトだろそれ。
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