瑪瑙色スマイレージ
「ワイルドバンチは反則だろ!!!」
直径が私の身長と同じくらいの魔方陣から打ち出される超弩級の月蝕の弾が2人を襲う。
「ヴァチョ!ヴァー超→っ!!」 「アイタ~ッ!!!」
ふぅ。
「おまっ・・・ここ不思議の国じゃなかったら死んでたぞ?」
「オレはも・・・死にかけ・・・て・・・るが・・・。」
ガックン
あ、ノイモントさんは半ヴァンパイアだからこれかなり効くんだ。てゆーか死んだ訳じゃないよね?6度の戦役以外でマーダーは・・・ひうぅ。
「いいかちるみ。地球にはこんな言葉がある。『んなこたぁ海の広さに比べたら、ちっぽけな話さ!』ってね!」
ルフそれ半殺しも気にしないでおこうってことかな?うん。きっとそうだ。それでまた私達は不思議の国を冒険するのでした。






「ふんふふ~ん。」
さすが不思議の国花瓶から手足生えてるし花瓶が歩いてる。
「ってちるみ、あれヴェルジネじゃん。」
ヴェルジネちゃん!?
「おんやぁ~婆。ちるみじゃあないかい。」
エンヤ婆、じゃあないか、荒木飛呂彦漫画!?
「ヴェ、ヴェルジネちゃん?」
「失礼(しっつれい)ね!あたしヴェルジネじゃなくてカビルジネだよ!」
カビルジネ!?あぁ、花瓶なヴェルジネちゃんだからか。これもルフのせいかも。こないだルフがヴェルジネちゃん頭に花瓶乗っけてるみたいなんてゆったからヴェルジネちゃんがカビルジネちゃんになったんだ。・・・多分。
「ねぇヴェルジ・・・じゃなくてカビルジネちゃん、どこまで行くのかな?」
「花の行商しながら兄様のとこ行くの。」
ジュゼッペさんはまともでいて欲しいかな(汗)
「そぅだ、ついてくるかい?花あげるから。」

今ヴェ・・・じゃなくてカビルジネちゃん花瓶からお花取った!まさか行商のお花って花瓶の!?いやツッコミは入れないでおこ。不思議の国でツッコミしてたらきっと途方もない時間を要するだろうから(笑)
結局私達はヴェルジ・・・じゃなくてカビルジネちゃんの行商に付き合うことにしたんだけどお花売れなかったんだよね。
「何で誰も買ってくれないのかな。ぐすん(泣)」
ヴェ、ヴェルジネちゃん・・・。
「こうなったらこうしてやる!」

グィッ
何か引っ張った!
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