瑪瑙色スマイレージ

｢あら？兄様いましたのね。何でいますの？｣
｢オッオラァ2人の決闘の立会だよ。そーゆーお前は。｣
立会にきたはいいんだが、2人のバカでけぇ闘気で立ったまま気絶してたとは妹にゃあ言えねぇよなあ。
｢私？私は沖縄に修行に行く前に地中海で修行をと思い地中海にいましたの。｣
何の修行かきくのはやめとこう。どうせ宇宙に敵なしと言われた流派東方不敗の修行だろうからな。
｢2人？あぁあの2人ですのね。500年ぶりの決闘かしら。｣
あぁ？どーゆー意味だ？てーか、500年だぁ？500年前にオーストラリアで起こったらしいこととこれが似てるってのか。だがあれは超常現象でああなったと昔授業で言ってたが・・・。つーかこれ見て思ったがこのおっさん2人なら超常現象ぐらいフツーにやってのけられそうだ。そして2人の拳での語り合いは続いてやがる。拳と拳がスパークするごとに天は叫びをあげる。かつてこれほどまでに激しくも美しい拳の旋律があっただろうか。つーかホンコンのランタオ島で2人の漢が戦ったがそれと同じくらいインパクトあるぞ。



2人はその後夕方まで拳を交え合った。だが、決着はつかなかった。恐ろしいものを見た気がする。侠同士の激しい闘いには誰も立ち入れないのだから。
ちなみに2人はいつかまた闘うようだ。