ちいさな光★
「あー、もう!!

めんどくせぇ!」

 イラついている様子で、頭をかきむしって翔は言った。


「はぁ!?」

 私は思いっきり、翔を睨みつけた。


 翔も負けじと、睨み返す。


「あのさ、オレが希の中で、ちょっとUSAに似てるからって、付き合ってるわけ?

まっ、オレも含めて誰もそんなん認めてないけど…


それだけの、理由なんだろ?」

 強い口調で、早口に翔は言った。


「そんなことないよ…」
 ぼそっと私は言った。


クラスの友達も、誰一人として同意はしてくれてないけど、私は目の感じといい、笑った顔が何となくだけど…USAに似てると思う。


翔は出掛けると、いつも家まで送ってくれるし。

怖い夢を見たり…急に会いたい!! と、真夜中に言っても飛んできてくれるし。


いつも、おごってくれるし。


女友達との約束を優先しても、怒らない。


基本的には、優しい☆
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