-呪歌-
「よう、久しぶり」
道端に座り込んでいる信二の隣に武が座った。
「おぅ、ごめん、何かみんなに心配かけてるみたいだな」
「いや、いいんだよ、無理も無い事だし、晴海の最後のメッセージを伝えに学校に来てくれただけでも嬉しかったよ」
最後のメッセージという言葉で、信二は晴海の最後の姿が思い浮かぶ。
「おまえが伝えにきてくれた「4」というメッセージについて、あれから色々考えてみたんだ」
信二は少しうつむき、無言のまま武の話に聞き入った。
「4という数字で、まず思いついたのが『質問の内容に関わる数字』である可能性。だか今までの奴の出す問題は、小さい子がやるなぞなぞレベルでそれほど難しくはない。
現に晴海は今まで全問正解していた。
最後に『4が関係する難しい質問がだされる』と言う考えが一つ。
もう一つは…」
「もう一つは『期限』」
「期限?」
武が聞き返す。