-呪歌-
「あぁ、これもはっきりとした確証はないんだ。
だが、「4」という『数字と晴海の関係』についても、思いつくだけ考えてみたんだ。
そこで思い浮かんだのが「晴海は4度目の夜に殺された」つまり4度目に奴が現れた時に何かがおこるんだ」
今の所、参考に出来る材料も少ない為、偶然4度目に殺されただけという考えも否定はできないが、今までの事柄で推測出来るのはここまでだった。
「4度目…それで晴海は…」
信二はかすれた声で呟く。
「ご…ごめん…今お前に言うべき事じゃなかったな。
ほんとごめん。」
信二の心境を考えず、無神経な発言をした自分を責めた。
「いや、いいんだよ。
俺の方こそ迷惑かけたな。
お前が正しいよ、晴海が命がけで残してくれたメッセージを、何を無駄にしてたんだろ…馬鹿は俺だ…」
信二は悲しく笑った。
「俺、明日から学校いくわ。
もし期限の仮説が本当ならヤバいじゃん?
早く解決方法探してみんなで生き残ろうぜ」
信二の顔は少し吹っ切れたのか、気持ち穏やかな感じがする。
武は胸を撫でおろし
「あぁ、絶対来いよ」
と、信二の肩に軽く拳をあてた。