-呪歌-



理由・・・・




「私が思うに、その歌っていうのが引っかかるわ。

歌にまつわる心霊話っていうのは結構存在しているのよ。

インターネットの中には、歌が関係する話が沢山あるし。

そうだ!もしかしたら同じ呪いを体験した人の記事も見つかるかもしれないよ?」




・・・あの神社は、キャンプ場からそれほど離れてはいない。

もしかしたら自分達と同じように、興味本位で立ち寄り、同じ目に遭った者がいるかもしれない。


「幽霊が歌をねぇ。

何か俺、興味あるわ」


先ほどから目を輝かせている光一が言う。


「ちょっとあんた何ヘラヘラしてんのよ!」

今日子が叱り付ける。


「いや、俺一応ミュージシャンじゃん?

音楽に関わる事なら一応興味沸くっしょ?」


呆れた今日子はため息をついてそっぽを向いた。

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