-呪歌-
四度目の夜
【呪われし者達】
「だから絶対口にしては駄目」
最初に呪いを受けた三人と、新たに加わった二人を前に、陽子は昨日の出来事を話した。
歌うと呪いは感染する。
決してその歌を口にする事はないようにと。
今の所、新たな被害者は、今日子、真由美だけである。
皆、歌を思い出す事すらおぞましくて、今まで誰も歌ってみようなどと思わなかったのが不幸中の幸いであった。
どよめきが起こる中、真由美が切り出す。
「昨日はそんな事もあって、歌に関する調査が途中になっちゃったけど、私、あれから色々調べて見たの」
「ネットなどを使って調べる事ができたのは二つ。
一つは
『あなた達が行った神社について』
もう一つは
『あの歌の歌詞が掲載されていたサイトについて』
今わかっている情報で探せるだけ探してみたの」
そうだ、ネットで見たあのページを書いた者は、この禍々しい歌を知っているのだ。
一体誰で、そして呪いを解く事はできたのだろうか・・・?
陽子は昨日見たパソコンの画面を思い描いた。