-呪歌-

夕暮れ時。

待ち合わせの時間に少し遅れた信二と美咲が、陽子達に駆け寄る。


「お待たせ〜」

ヒラヒラと手を振りながら美咲が言った。



「ううん、それよりどう?
収穫はあった?」


陽子が開口一番に問う。



美咲と信二は目を合わせた後、意地悪く笑った。


「もちろんあったわよ〜!
すっごい事がわかっちゃった」


美咲が勿体つけながら話し出す。


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