-呪歌-
「自宅で殺害、財布を盗み、死体は人の立ち入らない雑木林の中へ。
血痕など、痕跡は拭き取ってあったとはいえ、これだけ大胆な犯行なのに犯人が見つからないなんてな・・・」
信二は電車の中で話した情報を要約する。
床に敷かれたクッションの上に座る武は、軽く頷く。
ふいに、武が立ち上がった。
「なぁ信二、ちょっとパソコン借りていいか?」
「いいよ。何か調べるの?」
キーボードを打ちながら、武は答えた。
「歌の歌詞だよ。
きっと、この中に犯人に繋がる意図が隠されてるはずだ。
・・・・・
よし!このサイトだ。」
武は目を左右に動かしながら、何度も確認する。