国立警察高等学校

ーリビング

海「メイドさん、食器片付けといて」

メイド「かしこまりました」

父「もう行くのか?」

海「はい、入学式なんで」

父「そうか、クラスはもう分かってんのか?」

海「いいえ、学生寮に行ったら分かります」

父「そうか」

海「俺は学校を辞めます、公立に転校しますので」

父「初等科からいるんだ、今から他に行ってもお前が苦労するだけだろ」

海「…中等科までは本気で警察官になりたかった、だけど今は他になりたいものがあるんです」

父「なりたいものがあるのか?」

海「はい、なので高等科の進級テストは白紙、面接も最悪、だけど進級できた…何故でしょう」

父「海静…何が言いたい」

海「あなたの力は凄いと言いたいのです」

父「とっとと学校に行け、目障りだ」

海「都合が悪くなったら八つ当たりですか…、やっぱり上に立つ人は何を考えてるか分からない」

母「…いってらっしゃい、後で行くわね」

海「はい、分かりました」



 
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