国立警察高等学校
―指導室
小森「ほれ、座れ」
篤「はい…」
小森「けっこう深刻そうだな」
篤「深刻…なんですかね」
小森「とりあえず話せ」
篤「…昨日寮に原中組のNo.2が来ました」
小森「原中慧心(ケイシン)だな」
篤「はい、そして…総本家に来いと言われました」
小森「総本家ってまさか…」
篤「原中組の総本家です」
小森「おまっ…行く気じゃ…」
篤「行きますよ、約束したし」
小森「約束って…お前は馬鹿か!!相手は日本のヤクザを纏めとる原中組なんだぞ!?」
篤「はい、わかってます」
小森「なーんでそんなにクールなんだよ!!」
篤「クールですか、俺」
小森「はい」
篤「…小森先生も一緒に行きますか、総本家」
小森「えっ、そういうのって1人で行くもんじゃないの!?」
篤「誰がそんな決まりを決めたんですか?」
小森「任侠映画とかさ…」
篤「なんでもかんでも1人でって…笑」
小森「なんかムカつく!!一緒に行くからな!!」
篤「分かりました、それでは今週の1時に男子寮まで来てください」
小森「わかった!!」