国立警察高等学校

―駅のホーム

海「………」

初「………」

篤「ごめんな、巻き込んで」

海「いや、俺らが勝手に着いてきたから…」

初「岡原は怖くないの?」

海「ヤクザを相手にあんなこと言っても大丈夫なのかよ…」

篤「大丈夫です、ヤクザははっきり言わなきゃ分からない生き物だから」

初「…制服で来た意味がなんとなくわかった」

篤「だろ?」

海「たまには役立つんだな、この制服も…」

篤「ヤクザが一番嫌いなのは警察、その警察の卵をあまり家に長居させたくはないだろ?」

初「…なんか色々あって疲れた」

海「俺もー」

篤「帰ったら寝ちゃいそうだな…あっ」

海「なした?」

篤「小森先生からメールが来てる」

初「なんて?」

篤「帰ったら学校に来いだって、しかも三人で」

初「寮に帰るの遅くなりそうだね」

海「飯…」

篤「食えなかったら俺が作ってやるよ」

海「言ったな!!初聞いたよな!!」

初「聞いた聞いた」



 
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