国立警察高等学校

―教室


こんなにも授業を横流しにしたのは初めてだ。

俺は必ず原中組を潰す。
それだけでこの学校に入ったし、多分警察官になっても俺はそれだけを胸持って生きるだろう。


先生「岡原、田仲はどうした」

篤「知りません」

先生「そっか、なら岡原が設問2を自分なりの回答を言いなさい」

篤「設問2は…」


今は心理学の授業。
設問2は麻薬中毒者をどう更正させるかというものだ。


先生「どうした?答えろ」

篤「…麻薬中毒者はどう頑張っても更正しないと思います」

先生「ほー…、で?」

篤「こういう奴等は犯罪を犯す前に消せばいい」

先生「消すとは…?」

篤「麻薬に手を出したら初犯でも常習犯でも…極刑にするべきと考えます」

ザワッザワッ…

先生「そっ、そうか…考え方は自由だからな、よし次は丸山」


俺は犯罪を犯す奴が嫌いだ。
それが例え大きくても、小さくても…。


初「………………」

キーンコーンカーンコーン…

先生「今日はここまで、次のページを予習するように、起立!!敬礼!!」

ガラッガラッ

小森「岡原と土方、今すぐ生徒指導部に来い」

初「………」

篤「………」



 
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